妊娠・出産の正しい知識
妊娠のこと
赤ちゃんのもと
卵子と精子が出会い、受精すると新しい命が芽生えます。
卵子は約0.1mm、精子は約0.06mmと非常に小さいですが、たった1個の卵子と精子が結びつくことで「受精」が起こります。
射精された2~3億個の精子のうち、卵子の目前までたどり着けるのは数十~数百個で、精子の寿命は3~4日、卵子は排卵後24時間、特に受精しやすいのは6~8時間です。
妊娠のしくみ
射精された精子は子宮口から子宮頸管、卵管へと進み、1分間に2~3mmのスピードで移動します。
子宮内は精子にとって過酷な環境で、受精は試練の連続です。
一方、女性は月に1回、卵巣から元気な卵子が排卵され、卵管へ移動します。
受精卵は4~6日かけて卵管を進み、子宮内膜に着床して妊娠が成立します。
受精から着床までは約1週間かかります。
妊娠するまでの期間
男性は年齢による差がほとんどありませんが、女性は年齢が上がるにつれて妊娠までに時間がかかります。
特に35歳以上では妊娠までに13~17ヵ月かかることが多く、妊娠率は20代の半分と言われています。
妊娠しやすい年齢は20~34歳とされ、ライフプランを考えることが重要です。
出産後
身体的負荷
出産後、女性は体力が大幅に消耗し、体力の回復には時間がかかります。
胸の張りや乳腺炎なども問題となることがあります。
精神的負荷
ホルモンの変化により、マタニティーブルーや産後うつになることがあります。
育児に追われ、精神的にも休む時間がなくなります。
男性ができること
身体の変化を理解したサポート
授乳以外の日常生活のサポートを積極的に行いましょう。食事の準備、掃除、洗濯、おむつ替え、ミルク授乳、入浴などを担当します。
行政手続きの代行
出生届などの手続きも男性が行い、母親の負担を軽減します。
心のサポート
近くに寄り添い、些細なことに耳を傾けましょう。
産後のお悩み
出産後、女性は体力が大幅に消耗し、骨盤の痛みや腰痛などの不調が現れることがあります。ホルモンの急激な低下により、マタニティーブルーや産後うつに悩むこともあります。