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りんご病が流行しています。

りんご病

正式には伝染性紅斑と言います。

 

原因:

バルボウィルスB19による感染で起こる。

 

どうやって感染するのか?

飛まつ感染によってうつる。

 

潜伏期間:

1020日間後に頬に紅斑(リンゴみたいな頬)が出てきます。その後手足にレース状や網目状の発疹ができるが、発疹は1週間程度でなくなる。

発疹が出る7日前ぐらいに微熱や風邪症状が出ることがある。しかし、無症状なことが多い。

この時に一番ウィルスが多く、他の人に感染させてしまう。

紅斑が出てくる頃にはウィルスはほとんど排泄されない。

 

妊娠中に感染すると:

妊娠中(特に妊娠初期)に感染すると、ウィルスが胎児に感染して胎児の赤血球が壊され、貧血を起こし胎児水腫や死産となることがあります。

お母さんが感染すると20%が赤ちゃんに感染してその20%が胎児水腫などを起こします。すなわちお母さんが感染すると4%の赤ちゃんに影響が出てきます。

ただし、妊娠後期(28週以降)は赤ちゃんの胎児水腫や死産などは低くなります。

 

感染の検査方法:

お母さんの血液から抗体検査を行います。

パルボウイルスIgM  IgG検査で両方とも陽性であれば感染していると判断します。ただし、IgG検査は自費検査となります。

もし、りんご病にかかった患者さんと接触した場合は検査を受けましょう

 

お母さんが感染した場合赤ちゃんに影響がでるまで:

胎児水腫が出る場合は9週以内、多くは2-6週以内に起こる。

 

感染を予防するためには:

飛まつ感染ですので、唾液、痰、鼻水などから感染します。

ふだんから手洗い、うがい、マスクをしましょう。

紅斑が出る前が感染力強く、この時は無症状が多いため感染が広がる原因となります。

お子さんがいる妊娠中のお母さんは、お子さんの食べ残しなどを食べないように気をつけましょう。

 

感染している患者さんと接触したと疑われたら:

当院ではパルボウイルスIgM  IgG検査を行っています。

出来れば、ペア血清(2週間後に再度検査)を行います。

お母さんが感染した場合は、しばらくは1週間ごとに超音波で胎児水腫の有無、胎児の状態(貧血の有無)を検査します。

 

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