コラム

子宮頸部細胞診とは? 子宮頸がんの芽を見逃さない検査の基本

子宮頸部細胞診は、子宮頸がんの“兆し”を早期に発見するための検査です。がんになる前の「異形成」という段階で異常を見つけられることも多く、予防に非常に有効です。

子宮頸がんは若い世代にも増えてきており、20代〜30代の女性にとっても無関係な話ではありません。

今回は、子宮頸部細胞診の目的や検査の流れ、受けるタイミング、結果が出たあとの対応についてです。

子宮頸部細胞診とは?目的としくみ

子宮頸部細胞診とは、子宮の入口(頸部)から細胞を採取して、異常がないかを顕微鏡で調べる検査です。

子宮頸がんの主な原因は、ヒトパピローマウイルス(HPV)への感染とされており、感染によって細胞が少しずつ変化していく過程を「異形成」と呼びます。

この異形成の段階で異常を見つけられれば、がんになる前に治療を開始することができます。早期の段階では自覚症状が出ないため、細胞診による定期的なチェックが非常に大切です。

検査の流れと痛みの有無

子宮頸部細胞診は、専用のブラシやヘラを使って子宮頸部から軽く細胞をこすり取るシンプルな検査です。

所要時間は数分程度で、「少し違和感がある」程度で終わります。まれに少量の出血が見られることもありますが、すぐにおさまり、日常生活には支障ありません。

検査後に痛みや不快感が残ることはほとんどなく、安心して受けていただけます。

検査を受ける前に知っておきたいこと

子宮頸部細胞診でより正確な結果を得るために、いくつか注意しておきたいポイントがあります。

● 生理中の検査は避けましょう
出血の影響で正確な判定ができない可能性があるため、生理後1週間以内の受診がおすすめです。

● 検査前は膣洗浄や膣剤の使用を控えましょう
細胞の状態が変化することがあるため、受診前は膣内を清潔に保つだけで十分です。

● 前日および当日の性交渉は控えましょう
精子や潤滑剤などが検査結果に影響を与える場合があります。

検診当日が近づいたら、こうした点に気をつけながらご準備いただくことで、より安心して受診していただけます。

検査を受けるタイミングと頻度

厚生労働省では、20歳以上の女性に2年に1回の子宮頸がん検診を推奨しています。

初経後、性交経験のある方は特に対象となりますが、たとえ性交経験がなくても、月経不順や体調の変化がある場合は、早めに相談することが勧められます。

また、ピルを使用している方や妊娠中の方でも、状況に応じて細胞診を受けることができます。

ご自身のライフスタイルや体調に合わせて、適切なタイミングで受診しましょう。

検査結果が“異常”と出たときは?

子宮頸部細胞診の結果で「異常あり」とされた場合でも、それがすぐにがんを意味するわけではありません。

「ASC-US」や「LSIL」といった分類があり、多くの場合は軽度の変化で、一定期間の経過観察となります。

中等度以上の異形成(HSILなど)が確認された場合には、子宮頸部の一部を採取して調べる「組織診」が必要となることがあります。

当院では、中等度異形成以下であれば継続的な経過観察と適切な管理を行い、状態に応じてレーザー治療も可能です。

高度異形成やがんの疑いがある場合には、高度医療機関への紹介を行っています。

HPV検査との違い・併用のメリット

子宮頸がんの主な原因であるHPV(ヒトパピローマウイルス)に感染しても、ほとんどの場合は、免疫力によってウイルスが排除され、自然に治癒します。

しかし、持続感染すると細胞に変化が起こり、将来的にがんへと進行する可能性があります。

HPV感染の有無を調べる「HPV検査」は、細胞診とは異なり、感染リスクそのものを評価できる検査です。この2つの検査を併用することで、異形成の兆しを見逃さず、子宮頸がんのリスクをより正確に判断することが可能になります。

とくに30歳以降の方や、過去に異常を指摘されたことがある方には、細胞診との併用検査が推奨されるケースもあります。

当院でも、患者さまの年齢や体調、既往歴に応じて、最適な検査内容をご案内しています。ご不明な点があれば、お気軽にご相談ください。

子宮頸がんは検診で予防する

子宮頸がんは、検診とHPVワクチンの組み合わせで予防が可能ながんです。

特に、定期的な子宮頸部細胞診を受けることで、がんになる前の段階で異常を見つけ、早期に対処できる可能性が高くなります。

初めての検診で不安がある方にも、当院では医師とスタッフが丁寧に対応いたします。

未来の自分を守るために、どうぞ気軽にご相談ください。

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前田産婦人科は熊本市南区に位置する産婦人科医院です。

当院は熊本市南区で30年以上、地域に根ざした医療を提供してまいりました。

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住所:〒862-0963 熊本県熊本市南区出仲間7-2-32

TEL:096-378-8010

この記事の監修医師

前田産婦人科 医師

医師 前田 隆宏

経歴・資格・所属学会

  • 昭和59年 熊本高校卒業、同年熊本大学医学部入学
  • 平成2年 熊本大学医学部卒業後、産婦人科を専攻
  • 平成2年 九州厚生年金病院で研修後、大学院に進学
  • 平成8年より 小国公立病院 産婦人科部長
  • 平成15年4月より 現在に至る
  • 妊娠高血圧症候群
  • 胎児治療
医師 前田 隆宏

クリニック紹介・アクセス

住所
熊本県熊本市南区出仲間7-2-32
電話番号
096-378-8010
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